オスグットの痛み!見逃すな滑液包炎
オスグット( オスグッド・シュラッター病 ) は、スポーツをする中学生や高校生に
多くみられる症状で、膝のお皿の下にある骨の隆起 「 脛骨結節 」 が徐々に
突出してきて痛くなったり、腫れたり、熱を持ったりする 「 骨軟骨炎 」 です。
脛骨結節には 「 膝蓋靭帯 」 がついており、膝蓋靭帯は膝のお皿 ( 膝蓋骨 ) と
つながって、更に 「 大腿四頭筋 」 へと連絡しています。
大腿四頭筋の作用は、お膝を伸ばしたり、股関節を曲げる際にも働く筋肉ですので
スポーツなどで、度重なる牽引力が加わると 「 脛骨結節 」 部の軟骨が剥がれ
特に成長期の骨は 「 軟骨成分 」 が多いため、10代に好発します。
エコー画像観察装置を用いると、骨端核の乱れ・剥がれた遊離骨片が確認でき
治療は患部の負担を軽減させるよう 「 大腿四頭筋 」 を緩めて
患者さんには柔軟性を備えた筋質へ改善する運動指導を行います。
また、オスグットバンドなどのサポーターを併用して負担を減らすことで
この患者様はサッカーを休むことなく練習に参加できました。
エコー画像観察のススメ。
「 整骨院で扱う事の多い 」 オスグットですが
治療を受ける際は、痛い部位を立体的に探りだして貰う事がポイント!
一見オスグットのような痛みだが、圧痛部位が微妙に異なるケースも
先日いらした患者様は、エコー画像観察を行うと左右の膝蓋靭帯の下に
違いが見られ、カラードップラーで 「 炎症反応 」 を確認すると多数の血行がみられました。
この場合 「 滑液包炎 」 で、オスグットと同じようなオーバーユース ( 使い過ぎ ) に
よるものでしたが、画像観察を用いるとより細かく症状に対応する事ができます。