オスグットの改善で実感した運動療法の効能
皆さまこんにちは。 羽生や鴻巣、加須駅からも遠く利便の悪い
そんな当院を頼りに訪れてくれる患者様は
急性のぎっくり腰、ヘルニア … 脊柱管狭窄症の痛みや痺れ
はたまた手術をしたのに … 整形外科でブロック注射をうけたが
回復がおもわしくなかった … という方が多いです。
かといって、当院でなんでも治るわけではありませんし
神の手をもつと呼ばれる治療者さんのような、特別な能力もございません。
エコーを用いた画像観察、施術は鍼・物療 ( 超音波・中周波 etc )・運動療法 …
鍼灸整骨院の業務範疇の中で対応できるものだけです。
至って普通ですね。 (≧0≦)
それでも、患者様から 「 痛みがなくなったよ 」 とか
「 動けます! 」 なんて喜ばれると、施術者冥利に尽きます。
時には予防の重要性をお伝えしたいがため、アドバイスがしつこいと
思われる事もありますが
と聞かれたら、おそらく虫歯予防と答えるはずです。
腰痛予防も、歯磨き位の習慣にと思ってもらえると
ぎっくり腰を起こす割合も減ると思います。
当院では予防体操や運動のアドバイスなど積極的におこなっております。
また、患者さんにとっては痛みから解放されることが
なによりも嬉しそうと、何度見ても思いますけど
痛みの軽減 → 動きの改善 → それを合わせて運動機能の協調性
そして、安定性を取り戻すのが理想の回復工程と言われており
再発予防につながります。
痛みがとれたらそれっきりという方も、珍しくありませんが
スポーツ選手のようにパフォーマンスを求めるとなると話は別です!
先日、某有名サッカークラブに所属が決まった少年が
オスグットの治療で来院されました。
数回の施術後から順調に回復へ向かい、ほっとした症例でしたが
お父様が当院のHPをみつけてくださって予約がはいった。
最初に来院した時は、うつ伏せで下肢を曲げるテストを行なうと
90°以上曲がりません。( 筋肉の硬さや痛みの具合をみます )
この動作に大きく関わる筋肉は 「 大腿四頭筋 」 といって
少年の筋肉がこんなに柔軟性がないものか? と思った位です。
成長期のオスグットと重なり、少年も酷く感じていたと思います。
幸いオスグッドと解ったのが、クラブチームへの所属が
決まってからだったそうで、お父様が症状など色々調べた結果
1年位の治療期間をみこして肚を括っていたと。
治療院の宣伝には、オスグットがすぐ回復という所もあれば
患者さんが書き込んだと思われる掲示板などの投稿では
経過観察を含め1年位かかったという情報もあります。
便利ですが、情報が錯綜するのがネットの世界ですね。
オスグットの説明については、「 オスグットの痛み!見逃すな滑液包炎 」
まずは痛みの軽減治療です。
エコーでみると脛骨粗面の骨密度も薄く、超音波による組織の再生をメインに
鍼・超音波出力特殊3W稲穂スペシャルで除痛を試みました。
これでほとんどの場合、痛みからは解放されます。
但し、最大出力で超音波を骨膜に浸透させるため
施術中は響き、翌日は筋肉痛のような鈍痛となる。
もちろん患者様にはしつこい程、事前に説明をしますが
それでも翌日に不安になって電話を頂く場合もあります。
そして、ひとまず経過をと思った矢先の事でした
全国大会出場中に、アイシングなどを施せる環境がなかったらしく
そこから悪化してしまいます。
エコーで診ても骨端の乱れが酷く、施術すれば痛みはとれるが
これ以上の進展は望めそうもない。 … そこでお父様に
どちらにせよ筋肉の柔軟性を取り戻さないと、成長期の間
何度も繰り返すでしょうし、オスグットに関連した 「 大腿四頭筋 」 は
ボールを蹴る動作はもちろん、体幹を安定させる骨盤の動きや
腸腰筋 ( インナーマッスル ) との兼ね合いも大きく
相手に当たり負けしない身体の軸やバランス、競り勝つ動作などで
パフォーマンスの低下は容易に想像がつく事を説明し
今後まだまだ身体もサッカーの技術も成長する息子さんであればこそ
もしかしたら痛みは強くなるかもしれないが
可動域の改善と運動機能の協調性と安定性を狙った PNF系の運動療法を
メインの施術に切り替えると提案しました。
某有名サッカークラブチームに入る重度オスグット痛い施術に耐え回復、今日からPNE・METストレッチ(コントラクトリラックス・ホールドリラックス/1a抑制・1b抑制)、脛骨粗面に軟骨成分多く損傷しやすい。骨膜が痛く患部鎮静に超音波+中周波と鍼(もしくはスパイク治療)+マイクロカレン
— 稲穂鍼灸院整骨院 (@inaho_sensei) 2015, 8月 17
お父様も息子さんの回復に熱心でしたし、私の提示した
プランを信じるというか、任せますと仰って下さりました。
某有名サッカークラブチームに入る重度オスグットは除痛は確実に出来てるが一進一退、前回PNF施術後痛みが強くなったとの報告あり。しかし原因は大腿四頭筋・骨成長と考えても大腿四頭筋柔軟性必須。稲穂も症例そこそこ多い方だと思いますがここまで重度は2例目。痛みの軽減治療室稲穂悩んでます。
— 稲穂鍼灸院整骨院 (@inaho_sensei) 2015, 8月 20
ここから症状の回復に功が奏せるのか?
自分を追い込むプレッシャーでもありましたが、三診目あたりから
ほぼ痛みもとれ、筋肉の柔軟性も回復しながらバランス良く
改善に向かっていきます。 この間約一か月半でした。
重度オスグットのPNF治療、早期回復出来ました、本当に良かったです。痛い施術に耐えた小学生患者さんと稲穂の施術説明を理解して頂いた親御さんに感謝です。スピリチュアル施術に逃げずエビテンスに基づいた施術を心掛け稲穂頑張っています。 pic.twitter.com/Kz68Roqx8J
— 稲穂鍼灸院整骨院 (@inaho_sensei) 2015, 9月 3
PNF系の運動療法が、 → 動きの改善 → 運動機能の協調性と
安定性に功を奏したと思える症例です。
オスグット施術は鍼・超音波・PNFでほぼ無痛状態が続き順調、エコー観察でも骨端ほぼ正常に。野球肘内側型(骨端線離開型)、症状が強く苦戦していますが確実に除痛・可動域改善中。羽生市の両下腿・足底部の痺れ・臀部不安定感の患者さん無症状(4診)、今後はメインテナンス施術予定。
— 稲穂鍼灸院整骨院 (@inaho_sensei) 2015, 9月 11