脊柱管狭窄症 1
【 71歳 女性 】
もともと大きな整形外科にて 「 狭窄症 」 と診断され、すがる想いでいろいろな
接骨院・整骨院に通院していたという患者さん。 ある整骨院に1年半通ったが変化がなく
むしろ悪化するような感じがし、たまたま当院をみつけてへ来院。
驚いた事にこの患者様、今までどこの整骨院に行っても 「 治ります 」 と言われ続けていました。
とある整骨院では100回位来れば治ると言われ 1回5千円の治療費で半年間に
約80回もの施術を受けたが、施術時に毎回激痛が伴っていた。
また、他の整骨院では、殿部が痛いのは 「 股関節のはまりが悪いから 」 と言われ
「 このひっかかりが取れれば .. 」 と、股関節をグルグル回される施術だったそうです。
それを1週間に1回、「 骨盤調整 」 という名目で自費診療で受けていた。
しかし、「 脊柱管狭窄症は、退行性病変ですので完治する事はありません。 」
心苦しいですが、その様にお話した所、患者さんの方がむしろ良く理解しているようで
「 そんな風に言ってくれた所はなかった 」 と、過去のいきさつを話してくれた。
そこで、完治は無理でも 「 脊柱管狭窄症 」 特有の 「 ※ 間欠性跛行 」
( ※ 少し歩くと下肢に異常感覚と激痛 ) や、腰痛の症状の緩和とある程度の回復
進行を遅らせる施術なら可能性があると思い、同意を得た上で治療を行っていく運びとなった。
この方の場合、 両方の症状がみられ
徒歩で当院まで来られるのに、最初は休憩も10回以上かかって来られるペースでした。
一般に片側性に症状が現れ、長時間の立位や歩行時、腰椎の伸展により症状を誘発。
下肢痛が主な症状で、時に腰痛を伴うこともある。
歩行により増悪する、両側下肢や会陰部 ( 股の間 ) の異常感覚。( 脱力感・痺れ・冷感・灼熱感・絞扼感 )
馬尾性間欠性跛行が主な症状で、腰痛はあまりありません。 腰椎を前屈 ( 前かがみ ) させることで痛みが
軽減することが多い。
症状を調べる時の参考になさって下さい!
脊柱管狭窄症 間欠性跛行 退行性病変
治療は1週間に1回、鍼灸治療と電気治療・後療法にて腰からお尻にかけての筋肉を緩め
「 陰部神経刺鍼 」 にて、徐々に症状の改善が見られています。
3寸 ( 約7センチ位 ) の鍼を、陰部神経付近へ刺入し患部の症状を緩和させることが狙いです。
( ※ 写真・動画は当院での勉強会から .. 患者さんではありません。 )
現在、徒歩での休憩が10回から9回・・8回・・6回と段々とペースが減ってきています。
そろそろ大きな病院で、どういう状態なのかチェックして頂こうと思い、病院の受診を進めています。